ETFシミュレーション

【SPYD積立】-毎月更新-10年後いくら?総評価額と配当金を過去データでリアルシミュレーション

このページは2022-12-30に更新しました。

このページでわかること
  • SPYDを過去10年間のデータを用いて毎月積立シミュレーション
  • 10年間毎月100ドル積立、配当金を再投資した場合
    資産は13332ドルとなり、
    積立貯金の1.53倍となった。
  • 配当金を毎年使い続けて(再投資無し)
    10年間毎月100ドル積立すると
    総額1382.7ドル得られた(税処理後)
  • ETFの王者VTIと比較してみると・・・

こんにちは、hokkyokunです。

積立投資のシミュレーションを
Pythonというプログラミング言語で作ってみました。

よくある、年利を○○%とし、配当金は△△%で~といった
あり得ない固定の値ではなく、

実際の過去データを用いて
実際に投資した結果を可能な限り再現しています。

もしあなたが過去に戻って毎月投資したらいったい今いくらもらえるのか
リアルシミュレーションをしています。

過去のデータを見て、未来の投資計画を立ててみましょう!!!

今回は2013/01/04 ~ 2022-12-30までの期間におけるシミュレーション結果です。

※シミュレーション結果は入念に計算を行っておりますが
利益を保証するものではございません。
ご自身でご判断の上投資をしてください。

シミュレーションに用いたデータ

シミュレーションに用いたデータは
米国版YahooFinanceが提供してくれている過去データを用いました。

正確に言うと、Pythonというプログラミング言語で
YahooFinanceのデータを取得し、
データ処理を行っています。

この手法はプロのデータサイエンティストも用いる
プログラミング言語とツールを利用しています。

こんな感じでごりごりにコードを書いています。
取得したデータはこんな感じです。

シミュレーションの設定および前提条件

ルール

ルールは以下の通りです。

  • 手数料は考慮しません。
  • 税金は配当金が出るたびに0.717を掛け算します。
    なぜ0.717かは後述。
  • このページでは
    評価額=株価(終値) × 持ち株数 + 残高(積立や配当金で増えた現金の残り)で表示します。
  • 購入は毎月、月初日に定額100ドルを入金し
    (データ、土日の関係上必ず〇月1日ではない)、
    前回の余りと今回入金した100ドルで買える株数を限界まで買います。
  • 例えば
    残高(前回の残り)が40ドル、
    月初日課金が100ドル、
    購入単価が130ドルの場合は
    購入数:1 残高:10ドル
  • 購入金額はその日の終値で買ったと仮定します。
  • 配当金を再投資していないものと
    配当金再投資した分をシミュレーション。
  • 配当金再投資は、権利落ち日に、配当金+残高で買える分を再投資。
    (実際には権利落ち日から数日以上たってから口座に入るが、簡略化。)
  • 全てドルベースで考慮。

税金について

残念ながら
配当金を受け取ったり、株を売ったりすると、
一部を税金として納めなければいけません。

しかも、米国株に投資すると
日本と米国からそれぞれ課税されます。

日本の課税は条件により取り戻せますが、
ここでは簡略化のため、取り戻しはしないこととします。

下記に参考値として税金の計算方法を記載しておきます。
(本サイトの税金ルールです。正確には税関係の書籍や税務署等に確認してください。)

  • 配当金の税金は米国でかかるものと日本国でかかるものがある。
  • 米国は配当金に対し、10%
  • 日本国は米国で税金を支払った残りに対し、日本円に換算後20.315%
  • 例えば一ドル120円、配当金100ドルの場合
    米国税金:100ドル×10/100=10ドル
    日本国税金:(100ドル-10ドル)×120×20.315/100=2194.02円
  • 為替を考慮すると面倒なので、簡略化して
    米国税金:100ドル×10/100=10ドル
    日本国税金:(100ドル-10ドル)×20.315/100=18.2835
    つまり税処理後:100-10-18.2835=71.7165
  • 税処理後金額は配当金×0.717で計算すると簡易的に値が求められる。

SPYDとは

ブルームバーグのHPから引用すると
以下のように記載されています。

SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETFは、米国で設立された上場投資信託です。 ファンドは、S&P500高配当指数の価格と利回りのパフォーマンスに対応する投資結果を提供することを目指しています。 インデックスは、指標となる利回りに基づいて、S&P500で最も利回りの高い80社を追跡します。

Bloomberg

プロフィールの表

カテゴリーはモーニングスターによる分類です。
ETFの規模によりLarge,Medium,Small
ETFの特徴によりValue,Blend,Growthに分類されています。

名称 更新日付
カテゴリー Large Value 2022-12-19
ファンド SPDR State Street Global Advisors 2022-12-19
経費率 0.07% 2022-12-19
資産総額 7.889×10億ドル 2022-12-19
前日終値 40.16 2022-12-19
年初来リターン -2.36% 2022-12-19
2021年利回り 3.07% 2022-12-19
52週レンジ 34.79-45.83 2022-12-19
52週高値からの騰落率 -12.37% 2022-12-19
現在の相場観 調整局面 2022-12-19

SPYDの株価推移

右肩上がりが理想ですが、
積立投資の場合、そうでなくても配当金や直近の価格次第で利益は変わってきます。

シミュレーションしてみると案外利益が出ていたりします。

より詳しくSPYDについて知りたい方は
下記にリンクを貼っておきます。

過去10年以上の
年間リターン配当金の推移経費率
セクター構成保有銘柄構成など

投資をするためには知っておくべき情報が詰まっています

これ一つで必要な情報は全部網羅しているので
ぜひ見ていってください。

https://etf-labo.site/etf-spyd/

SPYDの総資産はいくらになるか

ルールをざっくり一度おさらいします。

  1. 毎月月初めに100ドルを積立
  2. 残高と合わせて限界まで株を買う。余りは残高としてストック。
  3. 配当金再投資の場合は配当金が出た瞬間に買えるだけ株を買う
  4. 配当金を再投資しない場合は、配当金はすべて別口座に移動させ、好きに使ったものとする。

結論(10年間積立) -配当金再投資有VS再投資無しVS積立-

10年間毎月100ドルずつ投資した結果です!!!

カテゴリー 評価額(2022-12-30) 評価額/積立総額
配当金再投資 13331.51 1.53
配当金再投資なし 11481.28 1.32
積立総額 8700.00 1.00

となります。単位はドルです。
評価額/積立総額は積立額に対し、何倍の資産に膨れ上がったかを示しています。

10年積立グラフで比較

グラフ(配当金再投資、配当金再投資なし、積立)はこちらです。

配当金再投資の詳細

配当金再投資をした場合
毎年の資産推移を示しました。

?年目 日付 評価額 利益率 積立累計 株価
積立開始 2015-10-22 100 0.00 100.0 22.16
1年後 2016-10-24 1456 12.01 1300.0 25.70
2年後 2017-10-23 3023 20.92 2500.0 29.13
3年後 2018-10-22 4545 22.84 3700.0 30.46
4年後 2019-10-22 6531 33.29 4900.0 33.71
5年後 2020-10-22 6604 8.27 6100.0 26.79
6年後 2021-10-22 11445 56.79 7300.0 39.46
7年後 2022-10-24 12369 45.52 8500.0 37.62
8年後 2022-12-30 13332 53.24 8700.0 39.58

配当金を再投資した場合
評価額は13332ドルとなり、
利益率は53.24
単に毎月100ドル積立貯金したより1.53倍に資産が増加

配当金再投資無しの詳細

配当金は投資に回さず、

配当金は生活資金や趣味などで使ったとし、
純粋に株価の成長だけで
資産がどれくらい資産が増えるか推移を示しました。

?年目 日付 評価額 利益率 積立累計 株価
積立開始 2015-10-22 100 0.00 100.0 22.16
1年後 2016-10-24 1424 9.57 1300.0 25.70
2年後 2017-10-23 2892 15.68 2500.0 29.13
3年後 2018-10-22 4237 14.52 3700.0 30.46
4年後 2019-10-22 5972 21.88 4900.0 33.71
5年後 2020-10-22 5916 -3.02 6100.0 26.79
6年後 2021-10-22 10076 38.03 7300.0 39.46
7年後 2022-10-24 10728 26.22 8500.0 37.62
8年後 2022-12-30 11481 31.97 8700.0 39.58

配当金を再投資しない場合
評価額は11481ドルとなり、
利益率は31.97
単に毎月100ドル積立貯金したより1.32倍に資産が増加

SPYDの配当金はいくら積みあがるのか

SPYDは配当金を毎年使っても10年後252ドル

毎月積み立てはするけど、
配当金は好きに使うお金!!資産は純粋に株価の成長だけ!!と割り切って
投資する方もいると思います。

では、配当金を再投資しない場合、
毎月の積立と株価の成長だけで配当金はどこまで成長するのでしょうか?

シミュレーションしてみました。

※最後の一年はまるまる一年のデータではないので、
前年より少ない可能性があります。必ずしも減額というわけではないです。

単位はドルです。

株数 配当金支給額/年 配当金総額
2015 13.0 3.09 3.09
2016 63.0 52.82 55.91
2017 106.0 116.62 172.53
2018 145.0 152.71 325.23
2019 183.0 213.10 538.34
2020 227.0 247.99 786.33
2021 260.0 201.86 988.19
2022 290.0 394.51 1382.70
株数は290.0株まで成長しました。

2021年の利回りが3.07%だったので、
39.58(更新最終日:2022-12-30の値) × 3.07 / 100 × 290.0 = 352

税金分が引かれるので0.717をかけて(詳細は税金についてを参照)
352 × 0.717 = 252

年間252ドル程度を得られることになります。

10年積み立てた割に少ないわね

10年間、毎月100ドルは残念ながら
十分な入金力、継続力とは言えないのが現実です。

これが毎月500ドルになれば
252 × 5 =1262ドルとなり、
毎年約164,050円収入があることになります(一ドル130円で計算)。

ちなみに配当金再投資をした場合は
株数は336.0株まで成長します。

同じように計算すると
10年後に189,618円となります。

毎月500ドル、10年積立
配当金再投資すれば、毎年189,618円
配当金を投資に回さないと、毎年164,050円

配当金を少しずつお小遣いとしてもらいながら、
少しずつ配当金を成長させていくか、

我慢して再投資をし、10年後に大きく実った果実をとっていくか
どちらがいいか、正解はないですね。

配当金の一年あたりの支給額とそれを積み立てた総額をグラフにしました。
配当金の総額は 2013/01/04から2022-12-30まで毎月100ドル投資し続けると

1382.7ドルとなります(配当金再投資無しの場合)。

グラフはこちらです。

YOCって何?-優良株の配当利回りは育てることができる。-

YOC(Yield On Cost:イールドオンコスト)という考え方があります。

これは

YOC(%) = (配当金) / (買ったときの値) × 100

例えば
2012年に買った価格が50ドル
2021年に価格が100ドルに上昇
2021年の一株当たりの配当金は5ドルの場合

2021年時点の配当利回りとYOCを計算してみます。

  • 配当利回りは
    5 / 100 × 100 = 5%
  • YOCは
    5 / 50 × 100 = 10%

同じ配当金ですが、資産効率は向上していることになります。
当然10年20年後には資産効率の高い銘柄に投資する方が有利です。

積立投資と一括購入、どちらがYOC的に良いか?

積立投資は毎月購入するので
絶えず買ったときの価格(=平均購入単価)が変化します。

株価が上昇傾向であれば
当然積立すると徐々に購入単価はあがります。
一括購入は当時の価格のまま。

右肩上がりの優良株であれば
一括購入がYOCを効率よく高めます。

ただし、一括購入は以下のデメリットを含んでいます。

  • 購入後に暴落をくらったときにメンタルを保てるか
    ⇒積立投資は被害を軽減しやすい
  • 若いときに何十万、何百万も用意できるか。
    用意できたとして、一か所に一気に投資して不安感を抱かないか。

右肩上がりの優良株であれば
積立でも購入単価は下がるので、積立でYOCを高めていくのがお勧めです。

10年後のYOCは4.01%

プログラムで毎月積立した場合のYOCを
実際のデータから検証してみます。

配当金再投資

配当金を再投資した場合のYOCの推移です。

ETF 購買平均単価 当時の価格 配当金 利回り yoc 更新日時
SPYD 2016 23.80 25.32 1.52 6.00 6.39 2023-01-04
SPYD 2017 25.58 28.59 1.73 6.05 6.76 2023-01-04
SPYD 2018 26.93 30.10 1.62 5.38 6.02 2023-01-04
SPYD 2019 28.09 33.23 1.75 5.27 6.23 2023-01-04
SPYD 2020 27.77 25.68 1.64 6.39 5.91 2023-01-04
SPYD 2021 28.96 37.84 1.16 3.07 4.01 2023-01-04

購買平均単価は毎月積立して購入した平均単価
当時の価格は配当金権利が発生した日の平均単価
配当金はその年の配当金の一株あたりの合計金額(ドル)
利回りはその年の配当金合計額(ドル)/その年の配当金権利日の平均単価×100(%)
YOCはその年の配当金合計金額(ドル)/毎月積立して購入した平均単価×100(%)

配当金再投資無し

配当金を再投資しなかった場合のYOCです。

ETF 購買平均単価 当時の価格 配当金 利回り yoc 更新日時
SPYD 2016 23.74 25.32 1.52 6.00 6.40 2023-01-04
SPYD 2017 25.46 28.59 1.73 6.05 6.79 2023-01-04
SPYD 2018 26.79 30.10 1.62 5.38 6.05 2023-01-04
SPYD 2019 27.86 33.23 1.75 5.27 6.28 2023-01-04
SPYD 2020 27.63 25.68 1.64 6.39 5.94 2023-01-04
SPYD 2021 28.75 37.84 1.16 3.07 4.03 2023-01-04

購買平均単価は毎月積立して購入した平均単価
当時の価格は配当金権利が発生した日の平均単価
配当金はその年の配当金の一株あたりの合計金額(ドル)
利回りはその年の配当金合計額(ドル)/その年の配当金権利日の平均単価×100(%)
YOCはその年の配当金合計金額(ドル)/毎月積立して購入した平均単価×100(%)

ETFの王者VTIとの比較

最後にETFの王者VTIとの比較をしてみたいと思います。

どちらも配当金を再投資して
その評価額の推移をグラフ化しました。

2022/12/30時点では
評価額は表の通りです。

日付 SPYD VTI
2022-12-30 13331.51 21464.1
やはりVTIの方がSPYDより評価額が高いですね。

おまけ-超長期で投資-8年で1.53倍

超長期積立の資産評価額

最後にこのETFが設定開始されてからずっと積立投資
=超長期にわたって積立投資した場合のデータを見てみます。

?年目 日付 評価額 利益率 積立累計 株価
積立開始 2015-10-22 100 0.00 100.0 22.16
1年後 2016-10-24 1456 12.01 1300.0 25.70
2年後 2017-10-23 3023 20.92 2500.0 29.13
3年後 2018-10-22 4545 22.84 3700.0 30.46
4年後 2019-10-22 6531 33.29 4900.0 33.71
5年後 2020-10-22 6604 8.27 6100.0 26.79
6年後 2021-10-22 11445 56.79 7300.0 39.46
7年後 2022-10-24 12369 45.52 8500.0 37.62
8年後 2022-12-30 13332 53.24 8700.0 39.58
8年間
積立投資すると13332ドルになります。

超長期積立のYOC

ついでにYOCも設定開始以来、積立投資すると
どうなるか見てみます。

ETF 購買平均単価 当時の価格 配当金 利回り yoc 更新日時
SPYD 2016 23.80 25.32 1.52 6.00 6.39 2023-01-04
SPYD 2017 25.58 28.59 1.73 6.05 6.76 2023-01-04
SPYD 2018 26.93 30.10 1.62 5.38 6.02 2023-01-04
SPYD 2019 28.09 33.23 1.75 5.27 6.23 2023-01-04
SPYD 2020 27.77 25.68 1.64 6.39 5.91 2023-01-04
SPYD 2021 28.96 37.84 1.16 3.07 4.01 2023-01-04

まとめ

いかがでしたでしょうか。
もういちどまとめます

まとめ
  • 2013/01/04から2022-12-30まで
    毎月月初に100ドル投資した場合のシミュレーションです。
  • 積立総額(=自己資金)は8700.0ドル
  • 配当金の総額は1382.7ドル(税引き後)
  • 配当金再投資をした場合は、評価額:13331.51ドル
    積立総額に対して、1.53
  • 配当金再投資をしない場合は、評価額:11481.28ドル
    積立総額に対して、1.32
  • 配当金を使い続けた場合(=配当金を再投資しない)
    10年で総額1382.7ドル得られた。

何かの参考になれば幸いです。
こんな感じでお金に関するトピックや知識 × プログラミングで
人生を豊かにしたいと思います。
ではでは。