暗号資産研究

【Python×仮想通貨】一括投資と積立投資どちらがよいかシミュレーション比較

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こんにちは、hokkyokunです。

暗号資産(仮想通貨)は一括投資するべきでしょうか?
積立投資するべきでしょうか?

結論としては
「未来が過去と同様の傾向なら一括投資一択」です。

ただし、当たり前ですが
未来は誰にもわからないし、過去と同様である保証もありません。

それゆえ、一括投資の場合
大きな下落をいったん経験すると、疑心暗鬼になり、
安値で手放してしまう可能性も十分あります。

この原則は株式等も同様です。

株式投資の場合の一括投資と積立投資の比較も行っています。
詳しくはこちらから

このような結論になった理由と
ではどうすればよいか、私の結論をご説明させていただければと思います

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そもそも仮想通貨は投資対象としてありか?

仮想通貨に投資と聞くとなんだか危なそうですが、
シミュレーションしてみると結構いい投資対象です。

結論言うと
ビットコインとイーサリアムは積立投資対象としてアリです。

もちろん絶対に利益が出るという意味ではありません
ただ、無謀なかけやギャンブルというわけでもないと考えています。

その根拠となった研究結果です。
よかったら見ていただけると嬉しいです。

さて、今回も
Pythonを用いて積立投資を頻度別にシミュレーションします。

Pythonを用いてシミュレーション

プログラミング言語のPythonを用いて
データの収集、分析、グラフ作成などを自動化しています。

本記事は自分で更新していますが、
記事によっては完全自動更新で
データを定期的に最新のものにアップデートしたりしています。

こちらにデータを収集する様子を記事にしていますので、
よかったら見てみてください。

前提条件

さて、分析するための条件ですが、
ざっくり言うと以下のようになります。

ビットコインとイーサリアム、ビットコインキャッシュを一定期間、
一括投資した場合と積立投資した場合の利益率を比較する

もう少し詳しく言うと
以下のようになります。
興味があればご参考ください。

  • 対象となる通貨ペアは
    BTC-USD(ドル建てビットコイン)
    ETH-USD(ドル建てイーサリアム)
    BCH-USD(ドル建てビットコインキャッシュ)
  • データ期間は
    ビットコインは2013/10/19~2023/2/21
    イーサリアムは2016/7/28~2023/2/21
    ビットコインキャッシュは2017/8/2~2023/2/21
  • 上記の期間のうち
    1~5年間の期間を切り取って投資を行う。
  • 投資資金、同額を
    初日に一括投資した場合と、定期購入(積立投資)した場合で比較する
  • 期間を少しずつずらし、反復試験を行う。
  • 購入金額は100ドルで定額
  • 税金は考慮しない

例えば
ビットコインを2022/2/21~2023/2/21まで投資すると
一括投資 ⇒ 利益率-36.3%
積立投資 ⇒ 利益率0.62%
となります。

次は一日ずらし2022/2/20~2023/2/20までとすると
一括投資 ⇒ 利益率-39.5%
積立投資 ⇒ 利益率-0.44%
となります。

これをひたすら繰り返してデータの平均値をとります。
どちらが利益を確保しやすいか検証します。

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【結果】年数が経つにつれ一括投資有利

ビットコイン

まずはビットコインの利益率の比較です。

2013/10/19~2023/2/21のうち
1~5年を少しずつ期間をずらしながら切り取り、
計算した利益率の平均値です。

銘柄積立投資
利益率(%)
一括投資
利益率(%)
期間(年)
ビットコイン71.3158.51
ビットコイン215.9508.12
ビットコイン446.6993.13
ビットコイン672.01652.94
ビットコイン911.23681.65

一年目から圧勝ですね。

つまり暴落時のデータも含めています。

ヒストグラムで分布も確認してみます。

期間1年の場合は一括の方がマイナスになったケースが多そうです。
その後、期間を増やすごとに一括 >> 積立 のケースが多くなります。

  • 全期間で利益率の平均は
    一括投資 > 積立投資
  • 期間が短い場合、
    一括の方が利益が低くなるケースが多い
  • 期間が長くなると
    明らかに一括投資の方が利益が高いケースが多くなる。

イーサリアム

イーサリアムも見てみます。

2016/7/28~2023/2/21のうち
1~5年を少しずつ期間をずらしながら切り取り、
計算した利益率の平均値です。

銘柄積立投資
利益率(%)
一括投資
利益率(%)
期間(年)
イーサリアム299.8200.01
イーサリアム1232.5606.62
イーサリアム712.9733.13
イーサリアム849.21564.34
イーサリアム2810.94824.55

意外な結果が出ました。
2年以下の投資期間では 積立 > 一括 という結果となりました。

3年目以降であれば
一括投資の方が高くなります。

今度は中央値(数値を大きい順に並べて真ん中にくる値)を見てみます。
一部のケースが平均値を押し上げて実態とかけ離れているかもしれません
(貯蓄額なんかも平均値がやたら高く、中央値は低いってことはあります)

銘柄積立投資
利益率(%)
一括投資
利益率(%)
期間(年)
イーサリアム52.991.71
イーサリアム181.6318.12
イーサリアム401.1610.33
イーサリアム726.81327.94
イーサリアム3616.54456.95

中央値で見ると
一括投資 > 積立投資となっています。

ヒストグラムで分布をみてみます。

予想通り一部の超高利益率層(1000%以上)では
積立 > 一括 となるケースも多く、
積立投資の平均値を押し上げている要因と考えられます。

一方で、4年目以降になると
一括投資の方が利益率が高いケースが増えてきます。

  • 2年以下の投資の場合、利益の平均値は
    積立投資 > 一括投資
  • 3年以降は一括投資の方が利益率が高い
  • 中央値で比較すると全期間で
    一括投資 > 積立投資

ビットコインキャッシュ

ビットコイン、イーサリアムは基本的に右肩上がりの通貨でした。
では、そうではない通貨はどうでしょうか?

ビットコインキャッシュはここ数年、
激しく下落している銘柄の一つです(笑)

2017/8/2~2023/2/21のうち
1~5年を少しずつ期間をずらしながら切り取り、
計算した利益率の平均値です。

銘柄積立投資
利益率(%)
一括投資
利益率(%)
期間(年)
ビットコインキャッシュ4.3890.321
ビットコインキャッシュ14.70268.192
ビットコインキャッシュ26.68421.533
ビットコインキャッシュ-6.45440.174
ビットコインキャッシュ-59.33221.585

積立投資はかなり悲惨ですね…

ヒストグラムも確認してみましょう。

検証するまでもなく
一括投資の方が高い利益率を残せるケースが多いです。

不調の通貨では
明らかに一括投資の方が利益が高いケースが多い。

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まとめ

一括投資と積立投資で利益率がどう変化するか
分析を行ってみました。

  • 投資年数がまだ少ない段階では
    どちらの方が利益が出るかはケースバイケース
  • ただし、年数が経つにつれ
    一括投資 > 積立投資 となる。

面白かったのが

ビットコインやイーサリアムなど右肩上がりの好調ケースでも
現状落ち込んでいるビットコインキャッシュのような不調ケースでも
一括投資の方が良い結果を生んでいる点です。

仮想通貨の比較や投資方法について研究しています。
よかったら確認してみてください。

現代の投資戦略としては
一括投資が合理的といえます。

おすすめ投資方法

過去データはしょせん過去データです。
未来は決してわかりません

しかし、ある程度認知が済んだ暗号資産(仮想通貨)は
簡単には消滅しないと考えています。

これが正しければ
好調だろうと不調だろうと一括投資が合理的です。

ただし、暴落時のストレスはなめてはいけません
私は何度も暴落を経験しましたが、一向になれませんし、
ストレスが大きかったです。

これらを踏まえて私の戦略は以下の通りです。

  • 基本的にメイン投資は米国株
  • 仮想通貨はハイリスクハイリターン商品として
    少額購入
  • ただし、リスクの取れる範囲で
    まず一括投資を行い、少額を定期購入で積立投資する

仮想通貨はまだ歴史が浅く、簡単にはなくならないとはいえ
永遠に上昇するかどうかは未知数です。

よってメイン投資はやはり米国株です。
米国株に関する研究を行っているのでよかったら見ていってください。
米国株に投資するならVTIおよび同等の動きをする投資信託がお勧めです。

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一方で、近年の利益率はすさまじく、
資産の一部はリスクをとっても仮想通貨に投資すべきと考えています。

仮想通貨に投資するなら
リスクの取れる範囲で一括投資を行い、
徐々に少額を積み上げていくスタイルとしたいと考えています。